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デーモン (Daemon) は、UNIXなどのマルチタスクオペレーティングシステム (OS) においてバックグラウンドプロセスとして動作するプログラムを意味する。ユーザーが直接対話的に制御するプログラムではない。典型的なデーモンは名前の最後尾に "d" が付く。例えば、syslogd はシステムログを扱うデーモン、sshd は外からのSSH接続要求を受け付けるデーモンである。 Unix系の環境では、常にではないが、デーモンの親プロセスはinitプロセスとなっていることが多い。デーモンは起動処理内でforkで子プロセスを作成し、親プロセスの方が即座に終了するため、init が里親となる。さらにデーモンまたはOSは制御端末 (tty) からの切り離しなどの処理も行う必要がある。こういったデーモンを生成するための手続きをUnix系では ''daemon(3)'' などの便利なルーチンにまとめて実装していることが多い。 システムは、ブート処理の延長上でデーモンを多く起動する。ネットワークからの要求を処理するもの、ハードウェアの何らかの活動を処理するものなどがある。他にも、一部のLinuxシステムの udevd のようにハードウェアの設定を行うもの、cronのようにスケジュールされたタスクを実行するものなど、様々な処理を担っている。 == 語源と用語 == daemon(守護神)とはギリシャ神話に登場し、神々が煩わされたくないと考えた雑事を処理した存在である。同様にコンピュータのデーモンもユーザーが煩わされたくないタスクをバックグラウンドで実行する〔出典、、他〕。 フェルナンド・J・コルバトによれば、MITのProject MACで働いていた1963年、彼のチームがデーモン (daemon) という用語を初めて使ったという。分子をより分けてくれるという物理学や熱力学の空想上の存在であるマクスウェルの悪魔 (Maxwell's demon) が発想の元となっている〔「マクスウェルの悪魔」とされているが、一説には "Maxwell's daemon" であり「マクスウェルの守護神」。〕。
UNIXシステムがその用語を受け継いだ。BSDとその派生OSはデーモンをマスコットとしている。このマスコットはキリスト教によく見られる悪魔 (demon) の姿をしている。欧米では、"demon" と綴ることも多い。どちらも発音は同じで、カタカナ表記すると「ディーマン」「ディーモン」が近い。 一般的意味でのdaemonはdemonの古い綴りであり、ギリシア語のδαίμωνに由来する。''Unix System Administration Handbook'' でEvi Nemethは次のように記している。
神話的象徴としてのさらなる説明をすれば、daemonは目には見えないが常に側にいて、その意志を働かせている何ものかである。プラトンの著作で、ソクラテスは自身の個人的daemonを現代的な道徳的良心のような概念として説明している。 デーモンと同様の意味で使われている用語としては、サービス (Windows NT)、サブシステム (IBM z/OS)、サーバ・バーチャル・マシン (IBM VM)、ゴーストジョブ (XDS UTS) などがある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「デーモン (ソフトウェア)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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